Oracle Open World 2018に行ってみた話!
このエントリは Oracle Cloud その2 Advent Calendar 2018 の Day 13 の記事となります。
前日の記事が「Oracle Seattle拠点に行ってみた話!」の話だったので、私は、「Oracle Open World 2018に行ってみた話!」として書いてみたいと思います。
本記事で書くこと
製品の事業開発(BD)を担当する私は、社員参加ということで参加してきました。参加自体は2年ぶり2度目。
社員参加はだいたいお客様のアテンドやHQメンバーとの個別ミーティングが主目的になるのですが、その隙間時間でセッションやデモを見てまわります。
本記事では、そんな「ぶっちゃけどんな感じなのよ」と、「あまり記事にならなかったこと」「オラクル社員ですらあまり聞いたことなかっただろう話」を書いてみたいと思います。
あとオラクルでの自分の職務担当が、ブロックチェーン、AI、IoT、宇宙なので、どうしてもそれら話題が中心となってしまうこと、ごめんちゃい。
Oracle Open World 2018って何よ?
多分この記事を見ている人のほとんどは「知ってるよ」って思うので割愛します。
「あー外資系ITでよくやる、グローバルカンファレンスのこと?」て思われた方。
はい、そのとおり、正解です。
「ラリーがいつも基調講演で他社Disってるあれでしょ?」の方。
はい、そのとおり、正解です。
今年は10/22-25の4日間、サンフランシスコで行われました。どんな内容なのかは下記公式サイトをご覧ください。ググっていただくといろんな記事が出てきます。今はグローバル各リージョンで、ローカルイベントとして実施していますね。
会場ってどんな感じよ?
よく、「OOW中はサンフランシスコ街中がオラクルカラーの真っ赤にそまる」と(特に社員の方は)聞いたことがあるかとと思いますが、あれ嘘です。はい。
よく考えてみてください、サンフランシスコはでかいです。あれが真っ赤になんてなるわけがない。
ただ、確かに会場付近はロゴだらけだし、歩いている人みんな、参加証をぶらさげているので、これ全部オラクルに関係する人たちなのか、と思うと結構びびります。
会場入口はこんな感じ。写真は前日なので人はいませんが、当日は人がごったがえしています。
会場にはたくさんの事例が紹介されています。そのうちいくつかご紹介。
皆さんご存知、INAFのGAIAの事例。
世界最大の宇宙マップをOracle Databaseが支えています。今年話題になりましたね。残念ながら、流行語大賞は逃しましたが。勤務中にGAIAを見て、宇宙に思いを馳せて、上司に怒られた人も多いのでは。
今まで黙っていましたが、私もこのあまりにも詳細なMapをみて、感動し思わず涙した一人です。
次の事例は、NASAでも使われている、人工衛星と宇宙ゴミの衝突防止にOracle Databaseが使われている事例。Mark HurdのFacebookでのつぶやきで一気に拡散し、当時はトレンドNo1を獲得したので、知ってる方も多いはず。
ISSも含めて、宇宙の平和はOracle Databaseが守っているのです、はい。
Mark Hurdが思わずシェアせざるを得なかった事例はこちら。
そしてブロックチェーン。お隣韓国のHANA銀行を中心とした、GLNの国際ポイント経済圏でのOracleとの、ブロックチェーン、AIを中心とした協業です。すでに平昌オリンピックでは商用テストも開始されたということで、さらなる展開が待ち遠しいですね。大人の事情もあり、こちらはあまり詳細ふれません。まあ、記事よめ。
基調講演とかセッションってどんな感じなのよ
Larryの基調講演ってこんな感じです。3000人ぐらいは入ってるのでしょうか。
これだけのオオバコだと、後ろの入り口は常時開けっ放しで、公演中も多くの人が自由に移動、出たり入ったりしています。
日本だとホテルの人が二重扉を開けたり締めたりしてくれますが、閉所恐怖症の私にとってはこういう出入り自由な会場が本当に精神的に助かります。
Larry meets Alexa
基調講演って記事になったり、写真撮ったりする人多いのですが、他のセッションてどうなのよ?と思う方も多いんじゃないかなと思います。
基調講演の次のサイズがGeneral Sessionと呼ばれるもので、SVP/EVPレベルが担当します。1セッションでVPレベル(各製品トップ)が立て続けに出てくるセッションが多いいですかね。このレベルは製品のロードマップや製品ストラテジーを話すことが多いので、大人気です。
たとえばAndy のDatabase のGeneral Session。Arenaという開放的な会場でおこなわれました。立ち見で入るどころか近寄れず。
Middlewareを中心とした、AmitのGeneral Session。舞台でおこなわれ、ちょっとした演劇みたいでした。
BDとしては、こういったSVPやVPと会話できることが、OOWに参加するメリットです。そういう意味では、むしろHQのメンバーが担当する、普通のセッションのほうが、距離も近くて楽しかったりします。また実際の事例のお客様の講演を聞き、そのユーザーに直接質問できるので、かなり貴重な機会です。
下記は、Oracle Blockchain Cloudユーザーの、ナイジェリアの税関の方の事例発表と、イタリアのオリーブメーカーのCertified Originの方の事例発表。ナイジェリアの税関の話は単語が難しかった。。
その他、ダイヤモンドのトレーサビリティにBlockchainを使っているEverledgerのCEOである、Leannne Kemp(左から二人目。でもこれIBMの事例だよね)が参加されるセッションもありました。
また、Oracle Blockchain Cloudの事例のSmartCargoのCTOが、貿易におけるブロックチェーン活用事例と、どのようにOracle Blockchain Cloudを使っているか、詳細をお話されていました。
CargoSmartといえば、先月、アジアを中心に、グローバルの海運会社と港湾を巻き込んだ、世界最大のブロックチェーン貿易コンソーシアムを作りましたね。
入ってる会社がとにかくすごい。アジア連合です。
また、CERNの超MassiveなIoTデータ分析にAutonomous DWHを使ってみた事例セッションもありました。
こういった、普通日本じゃ会えない人たちから、普段聞けない内容を聞いて、つかまえて質問して、写真撮って、ができるのは本当に醍醐味です。来てよかった、英語勉強しておいてよかった、と思う瞬間です。
デモブースもあるって聞くけどどんな感じよ
セッションだけでなく、地下の広大なスペースを使って、パートナー様がブースもだされています。またオラクルのほぼ全製品が1ブースを持っているので、全部で膨大な数になり、一個一個見るだけで半日は終わります。
三菱電機様は、工場用ロボット+Oracle IoT Cloud+ARでの可視化を出展されていました。
NECからスピンアウトして有名な、dotDataも出展していて、オラクルクラウド上でdotData を動かし、デモを実施していました。
CEOの藤巻さんはあまりにも有名な方なので、2ショットで写真とってもらいました。が、私が恥ずかしいのでここには載せません。
藤巻さんはセッションも1個もっていて、プレゼンされてました。ものすごい寝癖のまま、流暢な英語でプレゼンされていて衝撃でした。
藤巻さんとdotDataの詳細はこちら。
各製品PMが自分の担当している製品のブースを担当しています。ので、ここを巡るだけでいろんなPMに会えます。これはBDとしては相当ぜいたくで、いろんな情報交換ができるのです。
ブロックチェーンブースもすごい人でした。手前の紺色セーターはBlockchain CloudのPMのEmmanuel。ビットコインのマイニングの会社を何個も立ち上げたあと、エンタープライズでのブロックチェーン活用をやりたい!とのことでOracleに入ってきた異色なPM。だけど、ブロックチェーン技術は超絶詳しくて、何でも知ってる頼れるPMです、
EmmanuelはなぜかWikipediaにも名前が乗っている有名人です。てか自分で書いたんじゃないかな、、じゃないとこんな個人情報かけないだろ。。。
高額な医療機器の搬送トレーサビリティを、IoTとブロックチェーンで可視化し、偽装品を防ぐソリューションもありました。
ARで医療機器を認識し、データを可視化。
搬送経路を地図上に表示。それぞれの製造情報、搬送情報がブロックチェーンに書き出され、右側に表示されています。
Oracle Code Oneってなによ
今年から、Java Oneがなくなり、開発者向けのOracle Code Oneというブランディングイベントに統一されました。内容もJavaだけでなく、開発者向けの多岐におよぶ内容です。
ただ会場はOOWのすぐとなりで、行ったりきたりも簡単にできます。セッションは、OOWが終わった夕方から始まったりで、まさに不夜城みたいな感じです。
OOWの会場はスーツ姿が多いのですが、Oracle Code Oneはパーカー、ジーンズといった開発者の姿が多いです。
Oracle Code Oneにもブースコーナーがあり、OOW以上におもしろいブースがたくさんあります。特に実際に体験するデモが多くて、実際に動かし、コードを書いて、その場で見せる、といったデモが多くありました。
こちらは実際配っていたビールがどのように作られたのか、その製造工程をIoTとブロックチェーンでトレーサビリティを可視化しようといったデモです。
まだデモ環境動いているので、お手持ちのスマホで実際のQRコードで読み取って、どんなデモだったか、体験いただければと思います。
また下記記事もぜひ。
その他にもロボットだったり、機器だったり。あるいは「俺こんなの知ってるぜ」ってプレゼン大会だったり。
とにかくカオスなOracle Code Oneです。でもぶっちゃけ、かなりおもしろい!
みんなで何か作ってる。何を作ってるかは不明。(聞いたがわからなかった。。)
そんな中、日本からは楽天カード様が出展されてました。聞くところによると、人材獲得のための出展だとのこと。当日別会場でミートアップも実施されるそうで、多くの方がブースを訪れていました。私もちょっとだけ、集客手伝いました。
Oracle Code Oneにも日本のたくさんの方から参加いただきました。私は残念ながらあまり長く見れませんでしたが、ブログに書いていただいてる方も多くいらっしゃるのでぜひ他の方のブログもぜひご覧ください。
Oracle Code Oneに参加して来ました。hotchpotchj37.wordpress.com
まとめ
以上、長々となってしまいましたが、自分なりの思ひ出+出張報告かねて作ってみました。
OOWは最新技術情報、トレンドを最先端でキャッチできる、最高の場だと思います。また、グローバルの他のお客様と情報交換できる場でもあるので、本当におすすめです。
英語が苦手という方も、Japan Sessionという、日本語での解説セッションも多数ありますので、ぜひ来年はご参加ください!!待っています!
最後までご精読いただきましてありがとうございました。
ということで、今日、Oracle Blockchain Cloudの資料をSlideshareにアップしたので、絶対見てください
番外編
もう少し、おもしろいことがあったのですが、書ききれなかったので、次のエントリで番外編として書いてみました。よければそちらもどうぞ。