89%のファイナンス部門は、AIなんてまだまだだぜ
Association of International Certified Professional Accountants (the Association) とOracle が公開したレポート、 Agile Finance Unleashed: The Key Traits of Digital Finance Leaders”がおもしろかったので、公開されている概要訳しました。
原文はこちら。突貫翻訳なので表現変なとこあったらすいません。
でも一番最後に記載した、原文レポートが一番おもしろいです。結構マーケティングメッセージ色強い印象ですが、定量的なヒヤリング結果が記載されているので。
ヒヤリング対象となった日本企業のコメントも興味深い。
Study: 89 Percent of Finance Teams Yet to Embrace Artificial Intelligence
調査対象
- 700を超すグローバルの企業のファイナンスリーダーへの調査(20%がCFO、23%がファイナンス部門ディレクターやChief Accounting
Officers、残りはシニアエグゼクティブなど) - 日本からもUSENの馬淵 将平様、3M Japanの昆 政彦様へのヒヤリング結果が公開されています(当時所属情報)
技術に精通した経営者よりも、技術に精通したファイナンスリーダーを
- AIの導入と収益の増加の間には明確な相関関係があるものの、89%の組織がAIをファイナンス業務に展開しておらず、10%のファイナンスチームしか、自分たちが組織のデジタル戦略に対応できるほどのスキルを持っていないと思っている
- 技術に精通したファイナンスリーダーの46%が収益向上をレポートしている一方、29%の技術に精通した経営者しか収益向上をレポートできていない
- その収益が伸びている組織は、収益が横ばいまたは減少している企業と比較して、AIを導入している可能性が高い
- しかし、実際ファイナンス業務にAIを導入したのは11%にすぎず、さらに90%のファイナンスチームが企業のデジタルトランスフォーメーションをサポートできるスキルを持っていないと答えた
デジタルファイナンスリーダーの3つの特徴
- Modern Business Processes:オペレーショナルエクセレンスの確率
-86%が、デジタルファーストとクラウドファーストの考え方をしており、クラウド経由で配信される人工知能やブロックチェーンなどに親しい
-73%が、グローバルな「Center of Excellence」にファイナンス分野の専門知識を集約している - Data Insights: データを結び付けて、新しい洞察を発見
-収益がプラス成長している企業は、減少している企業と比較して、AIを導入している可能性が高い - Business Influence: インサイトの取得と実行
-単なるレポートを超えて、そこからビジネスの方向性を決定するための、データドリブンなインサイトを得ることで、ビジネス戦略に影響を与えている
まとめ・感想
翻訳してみると、マーケティングメッセージになってしまったけど、、経営者にデジタルの潮流を掴んでもらうことも重要だけど、それ以上にファイナンスというカネのプロフェッショナルが技術に精通したほうが企業経営向上につながる確率が高いというのはおもしろいんじゃないでしょうか。
詳細はレポートを
公開されているレポートはかなり詳細のっていて、定量レポートされています。
特にIndustry leadershipは各社のファイナンス部門のデジタル化について、具体的な取り組み事例が詳細にのっているので、興味深いです。
- Digital impact
-ファイナンス部門の現状と取り巻く環境
-デジタルファイナスがどう企業のデジタルトランスフォーメーションに関係するのか - Digital finance operating model
-上記3つのポイントの紹介
-USENの馬淵 将平様、3M Japanの昆 政彦様へのヒヤリング結果 - Industry leadership:具体的な成功事例
-Western Digital(Manufacturing)
-Instacart(CPG,Retail)
-Royal Bank of Scotland(Financial)
-Blue Cross Blue Shield of Michigan(Life sciences and healthcare)
-Energy and natural resources
-Oracle(High technology, telco and media)
ぜひレポート、ダウンロードしてみてください