maato’s blog

興味のあることや、これはと思ったことをゆるく情報発信していきます。本ブログで述べられている意見は、私自身の意見であり、所属する団体、企業の見解を反映したものではありません。

Oracle Cloud Infrastructure Certified Architect Associateと AWS Certified Solutions Architect Associate に合格した話

2020/6にOracle Cloud Infrastructure 2019 Certified Architect Associate(OCI-AA)、2020/7に AWS Certified Solutions Architect Associate (AWS-SAA)に合格しました。
1ヶ月に2つ合格した記念および自分への備忘録として、どんなふうに勉強し、受験したかを記録を残しておこうと思います。
私感ばかりですので、あくまでご参考まで。受験される際には、必ず各試験元の公式情報を参考ください。

【共通的な情報】

・事前知識

 どちらのクラウドも「ハンズオンなど少しいじったことがある程度」で、アーキテクトというほどバリバリ構築したことはありませんでした。ただ基本的なことは知っているつもりです。特にDBは基礎はわかりますが、逆にネットワークはめちゃくちゃ苦手な人間です。

・勉強方法  

「理解のために自分でノートを作る」
「模擬問題をとにかくとき、得た追加知識をノートに追加する」
「ノートを紙に印刷、何度も間違えるところやわからないところを書き込む」
「模擬問題をとにかく繰り返して何度も解く」
というのが、昔からの自分の勉強方法のため、今回も全く同じです。
 ノートは試験後も業務でアップデートや検索できるように、Evernoteに自分で一から作りました。
 実機は触りたかったのですが、今まで少し使ったことがあったのでそれを思い出す形で、試験勉強のためには実機を使いませんでした。というか、そんな時間ありませんでした。。

Oracle Cloud Infrastructure 2019 Certified Architect Associate 合格記】

・受験したきっかけ

 前々から、「一通りの知識を得ておきたい」「社内外の人に「技術も知っています」と正々堂々といえる何かが欲しい」と思っていました。
 ちょうど4月にOracleが資格取得のための無償オンライントレーニングを公開したのでやろうと思ったのですが、コロナで受験会場行くのが嫌で断念。ところが5月中ぐらいにピアソンが「自宅で受験できる」ようになったので、これはチャンスと思って申し込みだけ先にやりました。

Oracle Cloud Infrastructure 2019 Certified Architect Associate (OCI-AA)とは

 Oracle Cloud Infrastructure (OCI)のアーキテクト登竜門の資格です。詳細はこちらを参照ください。
 範囲としては、OCIの基礎(コンピュート、ネットワーク、ストレージ)、DB、運用管理、ID管理あたりがメインでしょうか。
 受験時には2020版があったのですが日本語版がなかったため、手堅く2019の日本語版を受けました。

・勉強方法

 ノートの作成

 市販されている参考書がないため、、以下を参考にしました。

  • Oracle Cloud Infrastructure 活用資料集

community.oracle.com

  オラクルが公開している、OCIの技術情報です。これでほとんど網羅はできていると思います。こちらの「 Level 100」が主にOCI-AAの対象となります。この資料と各セッションの日本語解説ビデオをみて、ひたすら自作ノートを作成しました。これでほとんど網羅はできていると思います。

  • Oracle Cloud Infrastructure Architect Associate Workshop

learn.oracle.com

  資格に特化したワークショップ講義の動画です。英語ではありますが、日本語字幕もあります。1.5倍速でみました。が、上記日本語の動画で十分かもです。

 模擬問題

 以下の模擬試験を解いて本番の感覚を掴んだり、足りない知識を補いました。

  • Oracle University試験対策ポイント解説セミナー動画(2019)(パート1~4)

youtu.be

  Oracle Universityが提供している模擬問題と解説です。これを何度も何度も聞いて、何度も何度も回答しました。なぜ間違ったのかを理解するまで多分10回ぐらいはやったんじゃないかと思います。これが非常に役立ちました。なおこの動画セミナーには、2018年度版の資格のセミナー動画もYoutubeにあり、こちらも何度も解いてみました。ただ2018と2019でアップデートがあり、回答が異なるところがあったので注意が必要です。

  • Practice Exam

learn.oracle.com

  こちらはオラクルのグローバルで提供されている模擬試験です。英語ではありますが、こちらも何度も何度も回答しました。非常に役立ちました。

 参考にした他の方の合格記録

 その他、参考にした他の方の合格記録ブログです。
 

saikyouse.com

mai-naga17.hatenablog.com

itedge.stars.ne.jp

試験内容

 範囲は上述したとおり。ネットワーク関連、セキュリティ設定関連が多かった記憶があります。深いレベルを聞かれている問題もありました。DB関連は基本的なことを理解していれば解ける感じです。基本的にはいわゆるOCI Core(コンピュート、ネットワーク、ストレージ)が多かったです。
 大体どのテストもそうですが、上述したサンプル問題より本番はかなり難しいです。が、合格が65%ですし、2社択一までもっていけば50%なので、できるところを確実にとることが重要なんじゃないかと思います。時間は十分あって、一回全部見直しして、再度わからないところを考えてちょうどぐらいでした。 

勉強時間

毎日2時間目処に、3週間程度です。深夜にやってたので、かなり疲れました。。準備には念には念を入れる性格なのと、覚えることが苦手なので、結構時間を使った感じです。そこは個人差あるかと思います。

 

AWS Certified Solutions Architect Associate (AWS-SAA) 合格記】

・受験したきっかけ

 OCI-AAに合格した次の日にすでに中身を忘れそうな自分に気づき、今だったらAWSもそれほどハードルなく受けれるんじゃないか、AWSクラウドリーダーなので知っておいて損はないし、今しかチャンスないかも、と思って、とりあえず申し込みをしてみました。

AWS Certified Solutions Architect Associate (AWS-SAA)とは

 AWS のアーキテクト登竜門の資格です。詳細はこちら
 基本的には、OCI-AAとほぼ同じ範囲ですが、こちらのほうが範囲が広く薄くといった印象をうけました。(気のせいかな、、)
 なおこのタイミングで2020の日本語版も出ていたので悩んだのですが、参考書が2019版がほとんどだったので、こちらも手堅く2019版にしました。受験日が2020/7/1で、まさに2019の受講可能な最終日でした。

・勉強方法

 ノートの作成

 OCI-AAと同じ方法ですが、市販参考書があったため、こちらをベースにノートを作成しました。 

  • AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト  

  書店にいってみるとたくさんの本があります。さすが。自分にとって、一番わかり易いものを選びました。この本は説明もサンプル問題の解説もわかりやすく、非常によかったです。  

 模擬問題

 以下の模擬試験を解いて本番の感覚を掴んだり、足りない知識を補いました。いろいろな情報源があって目移りしてしまい、それなりの投資となりました。。

  • 参考書の問題

  上記参考書の問題を何度も繰り返しました。

  • AWS資格】無料WEB問題集&徹底解説

aws-exam.net

  • AWSソリューションアーキテクトサンプル問題

aws-exam.com

  500円ですが、非常に役立ちました。

  • Udemy:AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集

 

www.udemy.com

  例題がほしくて購入しましたが、ゲキムズで、標準問題だけ3回ぐらいやりました。

  • AWSが販売する、模擬試験

  2000円もするのですが、、かなり悩んだあげく、試験2日前にやってみました。こちらはよく経験者の方のブログに記載されているとおり、終了すると合格したかどうかと正答率しか出てきません。解説も回答もないので、画面キャプしながら受講することをおすすめします。ちなみに2日前で、「不合格」でした。。

 参考にした他の方の合格記録

  ググるとめっちゃ出てくるので割愛。

試験内容

 こちらもサンプル問題より本番が難しくて、半分ぐらいといたところで、あ、これだめだなと挫折しかけました。苦手なロードバランサ、ネットワーク・セキュリティ関連が多くて、自分の弱点ばかりで泣きそうでした。時間は十分あって、一回全部見直しして、再度わからないところを考えてちょうどぐらいでした。難しいと思ったとおり、OCIより正答率は低く、結構ギリギリの合格でした。 

勉強時間

OCIとほぼ同じ、毎日2時間目処に、3週間程度です。深夜にやってたので、かなり疲れました。。

 

【共通事項】

  • どちらもピアソンで自宅で受験しました。
    ピアソンの自宅受験は便利ですが、始まるまえの準備と、英語会話でのかんたんなチェックがあります。AWSの受験中、口を手で押さえて考えていたら、チャットで「口を隠さないでくれ」と忠告をうけました。誰かと喋ってるんじゃないかと思われたんだと思います。このように試験中はカメラでずっと監視され、音声もおそらく聞かれていると思います。
  • うーんこれ何を聞かれてるんだろ??なものがありました。英語本文をみて回答を変えたものもあったので、悩んだら英語で確認したほうがよいかと思います。翻訳が悪いのではなく、「まずは一次ソースを調べろ」というエンジニアの基本を問われているのではないかと。

 

【まとめ:多ベンダーの資格をとってみて】

  • やはり同じレイヤーの資格を2つとったのは正解で、サービス名や違いはあれど、範囲や内容は親しいので、かなり学習コストは少なくできたんじゃないかと思います。
  • 違いを意識しながら学ぶ、という感じではなく、上書きしながら頭の中に入っていった感じでした。ただ、試験終わってから、各クラウドベンダーの違いの資料などを見ると、かなりすっきりして頭の中に入ってきます。これは大きなメリットですね。
  • 何より自信がつきました。「俺2つの資格もってるんだぜ」と(心の中で)言える。これが最大のメリットです。
  • おそらく個々の資格を持っている人はたくさんいらっしゃるかと思いますし、特にAWS-SAAをお持ちの方は多いし、持っているのが当たり前になりつつあるのかもしれません。ただ、他クラウドベンダーの同じレイヤーの資格を複数持っている人は、がくんと数が減るのではないかと思います。
    1つのコモデティ化されたものでも、2つをかけ合わせると武器になる。
    1つの自分なりの武器をもてたという、小さな自信を手に入れることができました。


すでに資格をお持ちの方も、少し視点を変えるためにも、いよいよやってくるマルチクラウド時代に備えて、複数のクラウドベンダーの資格をとってみるというのはいかがでしょうか?
そしてそのとき、もう一つの新たな勉強領域として、Oracle Cloud Infrastructureもいかがでしょうか(と宣伝しておきます。。)。


これから受験される方々に、少しでも参考になれば幸いです。